ナチュラルコスメ・マニア
ナチュラルコスメの成分辞典
ボリジオイル
ボリジは北アフリカ原産のムラサキ科の一年草で、ヨーロッパではポピュラーなハーブです。和名はルリチシャ。星の形をした瑠璃色の可愛らしい花を咲かせます。
若葉はキュウリのような香りがあります。若葉も花も、サラダや天ぷらにして食べられます。
ボリジオイルはボリジの種から採取したオイル。ごく淡い黄色で、少し香りがあります。いい香りというよりは、草っぽい香り。
ボリジオイルの成分
ボリジオイルの一番の特徴は、ガンマ（γ）リノレン酸を植物油の中で最も豊富に含んでいること。その量は、同じくガンマリノレン酸を多く含むとされている月見草油（イブニングプリムローズオイル）の2倍以上！
ガンマリノレン酸は経皮吸収され、正常な皮膚の生理作用を維持する成分「プロストグランジンＥ１」の原料になります。プロストグランジンＥ１が増えて細胞組成が正常化することで、肌の水分保持量が増えて潤いのある皮膚になり、乾燥や炎症などの肌トラブルが改善されます。
ボリジオイルが乾燥、炎症などに効果があることは皮膚科学会でも報告されており、アトピーの治療にも用いられています。
ボリジオイル使用上の注意
酸化しやすいオイルなので、冷暗所で保管して指定された期限内に使い切る事が大事。
酸化防止剤としてローズマリーエキスやビタミンEを添加したものもあるので、使用期限については取扱説明書を確認しましょう。
私は在庫保管時の温度管理まで徹底している、クインエッセンス社のボリジオイルがお気に入り。酸化防止剤不使用なので開封後は冷蔵庫で保管しています。
温度がたびたび変わるのも良くないそうなので、使ったらすぐに冷蔵庫へしまって、温度が一定に保たれるように注意します。あとは何といっても、早めに使い切ることが一番！
食品と違い、化粧品を腐らせる、という経験はあまりないので、つい甘くみてしまいがち。でも、このオイルは本当に酸化しやすく、私も「やっちゃった！」という経験があります。
酸化させてしまうと、生臭いニオイがしてくるので、すぐに分かります。うっかり酸化させてしまったら、迷わず捨てましょう。私はアレルギーによる鼻詰まりのせいでニオイに気付かないまま1ヶ月ほど使ってしまい、ひどい肌荒れをおこしたことがあります(>_<)
ボリジオイルの使い方
化粧水で肌を潤したあと、ボリジオイルをのばした手でそっと押さえるようにしながらオイルをなじませます。肌トラブル部分には、更に重ね付けしても。
オイルパックもおすすめです。洗顔の後にたっぷり塗り、湯船につかったり、体を洗ったりしながらしばらく放置したあと、軽くマッサージします。
一般にボリジオイルはマッサージオイルに使うには重めという評価ですが、私はあまり気になりませんでした。コツはたっぷり塗ること、力を入れないことです。
仕上げに、ぬるま湯か洗顔料でそっと洗い流します。 私は超乾燥肌で、放置している間に油分がほとんど無くなってしまうほどなので、洗顔料は使わずぬるま湯で。
肌に少しオイルが残っていると感じるくらいでちょうどいいです。湯上がりに何かぬりたくなるようだと洗い過ぎ。乾燥肌の私でも、この方法だと湯上がりに何もつけなくても潤っていてびっくり。
オイルパックは、油分を気にして洗いすぎてしまうと台無しなので、ご自分の肌と相談しながらベストな方法を探ってみてください。
同様のオイルパックをローズヒップオイルでもおこなったのですが、炎症にはボリジのほうが効果を感じました。私は通年性のアレルギー性鼻炎もちで、鼻をかみすぎると小鼻まわりが赤く炎症をおこしてカサカサになるのですが、ボリジオイルでパックをしているとひどい炎症にならずにすみます。
