和名はカミツレ(加密列)。英語名はカモミール、またはカモマイル。キク科の一年草です。
菊に似た、親指の先ほどの小さな花を咲かせます。リンゴのような甘い香りが特徴。
ヨーロッパでは、古くから薬用ハーブとして利用されていました。4000年前の古代バビロニアで、すでに薬草として使われていた記録があります。
カモミールには、ローマンカモミールとジャーマンカモミールがあります。薬効は同じですが、ローマンカモミールの花にはやや苦みがあるので、ハーブティーとして売られているのはジャーマンカモミールであることが多いです。
主に花の部分に薬効があるとされ、ヨーロッパでは、胃腸薬や、消炎剤、婦人病の薬などとして使われてきました。今でも、風邪をひくと、乾燥させた花に熱湯を注いで作るカモミールティー を飲むのは、とても一般的な民間療法なのだそう。
カモミールのリンゴに似た甘い香りににはリラックス作用があるとされており、就寝前に飲むハーブティーとして人気があります。また、消炎作用や保湿効果もあるので、入浴剤や化粧品などにも多く配合されています。
カモミールの花から採取した精油は、アロマテラピーのエッセンシャルオイルとして利用されています。生理痛や生理不順などの婦人病、乾燥肌のケアなどに効果があるとされています。