カンキツ属ミカン類の果物で、インドのアッサム地方原産。学名はCitrus reticulata。皮が薄く、手でむけるのが特徴です。
名前にオレンジとありますが、オレンジはカンキツ属オレンジ類になるので、マンダリンオレンジとオレンジは違う系統に属しています。
マンダリンオレンジの仲間は、世界の様々な地域で栽培されています。日本のうんしゅうみかんやポンカン、デコポンもマンダリンオレンジの仲間です。
皮を乾燥させたものは陳皮(チンピ)と呼ばれ、漢方薬として利用することもあります。健胃、鎮咳薬、などの目的で処方されます。日本でも、七味唐辛子や漬物の香りつけなど、意外に身近なところで食材として利用されています。
アロマテラピー などに使われるマンダリンオレンジ果皮油は、果皮を圧搾して 精油 を採取します。同じ柑橘系の香り「オレンジスイート」とくらべて、より甘く濃い印象の香りです。抗炎症、鎮静作用、リラックス効果があるといわれています。
マンダリンオレンジ油は光毒性があります。(光毒性とは?)皮膚に塗った後、すぐに紫外線を浴びると色素沈着などをおこすので、夜のマッサージに使用するなど注意が必要です。