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ナチュラルコスメの成分辞典

ミツロウ(蜜蝋)とは


未精製の蜜蝋
「原ロウ」

蜜蝋は、ミツバチのお腹にある蝋分泌腺から出る分泌物です。本来は透明ですが、花粉の色素などが混ざることで黄色い色がつきます。蜜蜂は、このミツロウを使って巣を作ります。

市販されているミツロウは、蜜蜂の巣から採取し精製したものです。簡単に精製しただけの「原ロウ」、漂白して白くした「サラシミツロウ」などがあります。

ミツロウは保湿性が高く、乳化作用(水分と油を混ぜ合わせる作用)もあるので、化粧品の原料として利用されます。融点が高く溶けにくいので、リップクリームなど固めのテクスチャーが必要な商品によく使われています。

蜜蝋キャンドル
ミツロウの
キャンドル

また、高い抗菌性があり、切り傷、火傷などの薬の原料としても使用されています。

その他に、甘い香りがロマンチックな「ミツロウキャンドル」や、子供が舐めても安心な「蜜ロウのクレヨン」など、さまざまに利用されています。

ミツロウあれこれ

実家でミツバチを飼っていたので、(父親の趣味でした)原ロウを作ったことがあります。作り方はとっても簡単。蜂の巣をお湯に入れると、ロウが溶けて上に浮いてきます。それをすくい集めるだけ。

原ロウは、濃い黄色で、ほんのり甘い蜂蜜の香りがします。手作りロウソクかリップクリームを作ろうと思っていたのですが、ぐずぐずしているうちに数か月たってしまい、色も香りも褪せてしまいました(>_<)
こんなことなら、作りたてを食べちゃえばよかった。ぐっすん。

そう、ミツロウは食べることもできるのです。ミツロウには、プロポリスやポーセレン(花粉)が含まれているので、ビタミンやミネラルがたっぷり。日本では古くから滋養強壮の薬として使われていました。あの正倉院にも、薬としてミツロウが納められていたそうです。


コムハニー

欧米でも、ミツロウを食べる習慣があります。フランス菓子の「カヌレ」は、焼き型にミツロウを塗って作るのが正式なレシピだそうです。さらには、健康食品として蜂の巣ごとガッツリ食べたりもします。蜂の巣は、「Comb Honey(コムハニー)」という名称で売られており、日本でも高級スーパーなどで手に入ります。

コムハニーは、そのまま食べると口の中にロウが残り、モガモガします。熱い紅茶に入れたり、熱々のトーストにのせたりしてロウを溶かすのが、美味しく食べるコツ。味は、蜂蜜だけを食べるのとあまり変わりません。

ミツロウを使用した化粧品

ミツロウは脂性肌より、乾燥肌に向いている成分のようです。固めの質感で、しっかり肌を保護してくれる感じ。


ヴェレダの
リップクリーム

ミツロウ配合の商品で、私の一番のおすすめは「ヴェレダ リップバーム」!ミツロウの配合量が多く、固めの使用感。しっかり潤いが続きます。私は頻繁にリップクリームを塗らないと、唇の皮がめくれてくるのですが、ヴェレダのリップはダントツに持ちが良くて、塗る回数が少なくて済みます。甘いバニラの香りもお気に入り。

バジャーの日焼け止めも、かなり良いです。乾燥肌で、ナチュラル系サンスクリーンを探している人にイチオシ!ミツロウ入りの油分多めな処方で、乾燥肌を保護。日焼け止めなのに、保湿クリーム並みに肌がしっとりします。

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